斑岩 porphyry
斑岩
- 斑岩の概要
- 産業利用
- 関連項目
斑岩の概要
現在では半深成岩には厳密な定義はなく、等粒状組織をもつ深成岩か、石基・斑晶の構造を持つ火山岩かに分類されることになっている。したがって、斑岩にも厳密な定義があるわけではないが、「流紋岩の石基部分が結晶質に成長しているものの等粒状組織には達していない火成岩」に対するフィールド名のような呼称として今でもよく使われている。
斑岩の主な構成鉱物として、石英、カリ長石、黒雲母、角閃石等が挙げられる。石英(高温石英の仮晶)を斑晶に持つものを石英斑岩(せきえいはんがん, quartz porphyry, クォーツポーフィリー)、カリ長石の斑晶を持つものを花崗斑岩(かこうはんがん、granite porphyry)として細分される。
安山岩質の半深成岩は主として斜長石を斑晶に持ち、玢岩(ひんがん, porphyrite, ポーフィライト)という別の呼称で区別されてきたが、近年では閃緑斑岩(diorite porphyry)などと呼んで斑岩に含めてしまうことも多い。いずれにしても、斑岩も玢岩も厳密な定義のある岩石名ではないので、フィールド名として用いられている。
産業利用
斑岩銅鉱床(はんがんどうこうしょう、porphyry copper deposite、ポーフィリーカッパーデポジット)