金雲母は特にカリウムに富み、ある程度の鉄やマグネシウムを含む岩石に含まれる事が多い。
花崗岩や流紋岩などの珪長質火成岩には、金雲母が広く含まれる。 これらの火成岩を形成するマグマにおいて、金雲母の晶出順序は他の主要な構成鉱物である石英や長石に比べて早いため、六角板状の自形結晶が見られることが多い。
金雲母そのものの産業的利用価値はほとんど無いが、金雲母の固溶体である黒雲母が風化して生じる蛭石(ひるいし, バーミキュライト、ヴァーミキュライト、vermiculite)は、約800 ℃で加熱風化処理して、土壌改良用土や様々な化学材料として広く使われている。