立方晶系、硬度7~7.5、比重3.56。他のガーネットと比べると、苦礬柘榴石はやや硬度が高い。 主にマグネシウムと鉄、アルミニウム、珪素、酸素からなる。
純粋な苦礬柘榴石は白色であるが、通常はやや鉄を含み淡赤色や赤色、赤褐色などである。パイロープは他の柘榴石と比べて自形結晶で産することはまれで、球形に近い形の粒状から塊状で産することが多い。
パイロープの形成には高圧が必要であるため、地殻最下部からマントル上部で形成されたエクロジャイトなどの変成岩やマントルを構成するかんらん岩、およびそれらを捕獲岩として含むキンバーライトなどの中に産出する。
エクロジャイト中の苦礬柘榴石(赤い部分)
緑色の部分はオンファス輝石
苦礬ざくろ石(パイロープ)の美しいものは宝石に用いられる。