planetscope岩石鉱物詳解図鑑

ご質問・ご指摘等ございましたら、 こちらのブログ記事のコメント欄までお願いします。

柘榴石 garnet

柘榴石(ざくろいし、garnet、ガーネット)は立方晶系の鉱物グループの1つで、A2B3(SiO4)33という一般化した化学式で表せる組成を持ったイノ珪酸塩鉱物。 柘榴石は様々な種類の火成岩、変成岩の中に造岩鉱物として形成されるほか、微細な砕屑物として堆積岩にもしばしば含まれる。
柘榴石は宝石や研磨剤に利用される。

ガーネットの1種 鉄礬柘榴石(almandine)てつばんざくろいし(アルマンディン) 結晶片岩中のアルマンディン(鉄礬柘榴石)の結晶
鉄板柘榴石(代表的なガーネットの1種)

柘榴石グループの鉱物

以下に主な柘榴石グループの鉱物を列挙する。

苦礬柘榴石(pyrope): Mg3Al2(SiO4)3
鉄礬柘榴石(almandine): Fe3Al2(SiO4)3
満礬柘榴石(spessartine): Mn3Al2(SiO4)3
灰鉄柘榴石(andradite): Ca3Fe3+2(SiO4)3
灰礬柘榴石(grossular): Ca3Al2(SiO4)3
灰クロム柘榴石(uvarovite): Ca3Cr2(SiO4)3
メージャライト(majarite) : Mg3(MgSi)2(SiO4)3 (= MgSiO3) ・灰バナジン柘榴石(goldmanite): Ca3V2(SiO4)3
・森本柘榴石(morimotoite): Ca3TiFeSi3O12
・ヒブシュ柘榴石(hibschite): Ca3Al2(SiO4)1.5-3(OH)6-0
・加藤柘榴石(katoite): Ca3Al2(SiO4)3-x(OH)4x

柘榴石の特徴

柘榴石グループの鉱物の結晶は、24面体や12面体、およびそれらの中間の立体になることが多く特徴的である。 結晶面には条線が発達することが多い。

柘榴石の色は組成によって大きく変化する。"柘榴"石の名前の通り赤色や褐色、黒色などが多いが、その他にも無色、白色、黄色、オレンジ色、桃色、淡緑色、枯草色、鮮緑色などの柘榴石がある。

柘榴石の色や硬度も組成によって変化するが、通常は硬度7~7.5、比重3.6~4.2である。灰鉄柘榴石や鉄礬柘榴石などの鉄を多量に含む柘榴石は弱い磁性を持つ。

柘榴石の結晶は、赤くて球に近いころころとした形の結晶が集合した状態で産出することがしばしばある。 この様子が果物の柘榴(ザクロ)に似ていることから、ラテン語で柘榴を意味する"granatum"に因んで、ガーネット"garnet"と呼ばれるようになった。 和名もこれに因んで"柘榴石"となった。

柘榴石の産業的利用

天然に産出する柘榴石の産業的な利用方法は、主に宝石用途と研磨剤用途である。


宝石として利用されている柘榴石(ガーネット)の例

関連項目

岩石鉱物詳解図鑑トップへ戻る