ウルボスピネル ulvospinel

ウルボスピネル( ulvospinel, ulvöspinel)はTiFe2O4という組成を持ち立方晶系の酸化鉱物の1種。硬度5.5~6、比重4.78。

ウルボスピネル

ウルボスピネルの概要と特徴

ウルボスピネルはスピネル型結晶構造をもち、スピネルスーパーグループの1種で、というウルボスピネルサブグループをなす。

ウルボスピネルは金属光沢のある黒色の鉱物で、強磁性をもつ。そのため、肉眼的に磁鉄鉱と区別することはできない。 磁鉄鉱とウルボスピネルの固溶体はチタノマグネタイト系列(titanomagnetite series)と呼ばれる。

ウルボスピネルの産出

一般的なウルボスピネルは、火成岩中の磁鉄鉱チタン鉄鉱の冷却に伴う離溶現象によって生じる微細なものである。 月面のチタンに富む玄武岩や一部のカーボナタイトには初生的なウルボスピネルが含まれる。

関連項目

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