自然オスミウム native osmium

自然オスミウム(シゼンオスミウム, native osmium, ネイティブオスミアム)とは天然に産するオスミウムの単体からなる鉱物である。 化学組成はOsで表され、結晶構造は六方晶系。元素鉱物の1種。 かんらん岩蛇紋岩などの超苦鉄質岩に微量に含まれる。 苦鉄質岩のマグマだまり内で生じる集積岩に伴う正マグマ鉱床では、オスミウムのほかにも白金族元素が濃集し、鉱床を形成することがある。 自然オスミウムの多くは他の白金族元素との合金の状態で産する。特に自然イリジウムとの合金が多く、中間に近い組成のものをイリドスミンと慣用的に称する。 自然オスミウムはオスミウムの主要な鉱石となる鉱物である。 また、自然金自然白金と同様に化学的に極めて安定で比重が大きいなため、砂鉱(砂オスミウム)として産出することもしばしばある。
自然オスミウム 六角板状の結晶 Loc.ロシア
自然オスミウム Loc. Nevyansk, Sverdlovsk, Russia

関連項目

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