薩摩硫黄島の観察スポット
Satsuma-Iojima
薩摩硫黄島(さつまいおうじま)は鹿児島港からフェリーで4時間ほど行った先にある大隅諸島の火山島です。 住所でいうと、鹿児島県鹿児島郡三島村という村になります。 その名の通り、1964年までは硫黄鉱山の採掘で賑わっていた島で、閉山以降も盛んな噴気活動で自然硫黄が形成されつつあります。
↓まずは薩摩硫黄島の港を一望できるスポットから。(Google map)
手前の植生に覆われているのが稲村岳、奥の岩肌の目立つのが硫黄岳です。
稲村岳は玄武岩~安山岩、硫黄岳はデイサイトから流紋岩からなる山です。
このような岩石の違いが温泉の色の違いにも反映されており、稲村岳からは赤茶色の温泉が、硫黄岳からは青白い温泉がそれぞれ流出しています。
↓この岬は恋人岬と呼ばれており、「希望の鐘」というのがありました。
↓みんなでたのしく観察。
↓赤茶色の温泉が垂れ流れている薩摩硫黄島南側の海岸のアップ。
↓港の横にある小さな砂浜の様子。(Google map)
砂は変質した火山岩などの砕屑物からなっており、赤茶色になっています。残念ながらけっこうゴミの漂着物が多い…
↓砂の拡大。スケールは漂着ゴミの500mlペットボトル。
↓島の中央部の森のなかの小道で見られる溶結凝灰岩の露頭。(Google map)
赤茶色に酸化した火砕流堆積物の中に、黒く溶結した部分がレンズ状の形で多数見られます。
↓溶結凝灰岩のアップ。
↓島の北端部にある「第18代中村勘三郎の像」(Google map)
↓硫黄岳がよく見える
↓硫黄岳の噴気の様子。
↓この北端部の近くの切通では、火山噴出物の地層がよく見えます。