ランシー鉱 rancieite

ランシー鉱(らんしーこう, rancieite, ランシーアイト)は (Ca, Mn2+)0.2(Mn4+,Mn3+)O2· 0.6H2Oという組成を持ち三方晶系の酸化鉱物の1種。バーネス鉱(バーネサイト)グループの1種の鉱物。
rancieiteランシー鉱 Loc. 静岡県下田市高根山鉱山
ランシー鉱(rancieite, ランシーアイト)の針状結晶。石英(水晶)の上に成長している。
画像幅約1cm
Loc. 静岡県下田市高根山鉱山

ランシー鉱の特徴

ランシー鉱の硬度は非常に低く、脆い。比重3.61。 被膜状、粉状などの他、針状結晶の集合で産することもある。 ランシー鉱の肉眼的な結晶の場合、色は赤みを帯びた褐色~黒褐色や暗い赤銅色のような金属光沢を呈する。

ランシー鉱のカルシウムをマンガンに置換した組成を持つ鉱物は高根鉱(takanelite, タカネライト)と呼ばれる。

ランシー鉱の産出

熱水鉱床や変質した火山岩・火山砕屑岩の末期生成物、マンガン鉱床の酸化帯などに産する。

ランシー鉱の産業的利用

マンガンの鉱石に含まれていることもあると思われるが、ランシー鉱自体を主要な鉱石鉱物として採掘することは無いだろう。

関連項目

岩石鉱物詳解図鑑トップへ戻る

planetscope岩石鉱物詳解図鑑

planetscopeサイト内の画像利用については、 こちらの記事を参照ください。