ピクライト(picrite, あるいはピクライト玄武岩 picritie basaltとも)は、かんらん石の斑晶を多量に含む
玄武岩の一種で,典型的なものはかんらん石を50%以上含むものである。
かんらん石が20%程度以上で50%以下の場合は
ピクライト質玄武岩 picritic basaltという。
かんらん石斑晶が少ない岩石(急冷されて非晶質ガラスの場合など)でも、化学分析結果がMgOを12wt%以上含む場合はピクライト(または高Mg玄武岩)と呼ぶことがある。
ピクライトおよびピクライト質玄武岩は、ホットスポットに特徴的である。ハワイでは透明度の高い黄緑色の苦土カンラン石を多量に含んだ美しいピクライトを産し、大粒のカンラン石は宝飾に用いられる。
日本ではピクライトは佐渡ヶ島のものが有名である。