珪質片岩(けいしつへんがん, シリシャスシスト, silicious schist)とは
チャートや石英質な
砂岩などの堆積岩を源岩とする
結晶片岩。
体積の90%近くが石英のみからなる。見た目は純粋なものでは白色や灰色であるが、副成分鉱物によって赤色、褐色、緑色などを呈する。
低温高圧型広域変成帯に特徴的な変成岩であり、高温低圧型広域変成帯や接触変成帯、大陸衝突型変成帯などの低変成度部分でも広く見られる。
珪岩片岩と同じ鉱物組成であっても片理構造が明瞭でない変成岩は、
クォーツァイト(quartzite, 珪岩)と呼ばれる。