銀星石 wavellite
銀星石(ぎんせいせき, wavellite, ウェイベライト)はAl3(PO4)2(OH, F)3・5H2Oという組成を持ち直方晶系のリン酸塩鉱物の1種。アルミニウム、リン、酸素、水素、フッ素からなる。硬度3.5~4、比重2.37。主として、堆積岩や変成岩、火成岩など様々な岩石の隙間に変質鉱物として針状結晶の放射状集合で生じる。
- 銀星石の特徴
- 銀星石の産出
- 銀星石の産業的利用
- 関連項目
銀星石の特徴
銀星石の色は無色から白色、黄緑色、深緑色、黄褐色、褐色など様々でありガラス~樹指光沢を持つ。放射状集合で産することが極めて多い。境開は{11O}に完全、{101}に明瞭、{010}に良好である。
和名の「銀星石」は無色から白色で放射状の集合体が銀色の星の用に見えたことに由来すると考えられる。現在、鉱物標本として出回っている銀星石には緑色系の色を持つものが多く、「銀星石」という和名とは合わない見た目を持つ。
銀星石の産出
砂岩やチャートなどの堆積岩、低変成度の変成岩、火山岩、火山砕屑岩など様々な岩石の割れ目に変質物として産することが多い。この他、熱水鉱床の脈石鉱物として産するものや、堆積性燐鉱床中の副成分鉱物として産するものなどがある。
銀星石の産業的利用
銀星石自体に産業的利用価値はほとんどない。