チタン石(titanite, ちたんせき, チタナイト, タイタナイト)はCaTiSiO
5という組成の単斜晶系の鉱物。
カルシウム、チタン、ケイ素、酸素からなり、ネソ珪酸塩鉱物に分類される。
チタン石の色は黄色、緑色、褐色などが一般的で、その他灰色、白色、赤色などのものがある。硬度5~5.5。比重3.5、へき開は2方向に完全。多色性がある。
美しい色、透明度を持つチタン石の結晶は宝石として用いられることがある。
チタン石の和名は
楔石(くさびいし)とも呼ばれ、英名は
スフェーン(sphene)とも呼ばれる。
スフェーンは特に宝石として扱われるチタン石の呼称として使われることが多いが、地球科学的な議論でもしばしば使われる。