黄鉄鉱 pyrite
黄鉄鉱(おうてっこう, pyrite, パイライト)は二硫化鉄(FeS2)からなる鉱物。硫化鉱物の代表的な1種。等軸晶系。比重5.0。
黄鉄鉱の色は真鍮のような金色である。
結晶の形は立方体がもっとも一般的で、その他正八面体、正十二面体、正二十面体、さらにそれらの面を組み合わせた形状がある。

黄鉄鉱の結晶(スペイン ログローニョ) 画像幅約5 cm
- 黄鉄鉱の産出
- 産業的利用
- 関連項目
黄鉄鉱の産出
黄鉄鉱はもっとも一般的な硫化鉱物である。 火成岩、堆積岩、変成岩のいずれであっても黄鉄鉱を含むものは多く、地球表層のあらゆるところで普通に見られる。
産業的利用
黄鉄鉱はかつては硫酸の原料や鉄鉱石として採掘されていた。 しかし、現在では硫酸は石油から抽出した硫黄から作られ、鉄鉱石は赤鉄鉱や磁鉄鉱によってまかなわれているため、 黄鉄鉱は鉱業の対象とはならない。
黄鉄鉱が大きく自形結晶に成長したものは、鉱物標本や飾り石として土産物屋で広く売られている。