石灰質片岩(せっかいしつへんがん, カルカリアスシスト, calcareous schist)とは
石灰岩を原岩とする
結晶片岩。大半が方解石のみからなることが多いが、それは必ずしも定義ではない。
見た目は純粋なものでは白色や灰色であるが、副成分鉱物によって赤色、褐色、緑色などを呈する。
低温高圧型や高温低圧型広域変成帯や接触変成帯、大陸衝突型変成帯などで見られる。
石灰質片岩と同じ鉱物組成であっても片理構造が明瞭でない変成岩は、
結晶質石灰岩(大理石, marble, マーブル)と呼ばれる。また、周囲の岩石や流体などとの反応によって炭酸塩鉱物以外の珪酸塩鉱物などが生じている場合は、
スカルンと呼ばれることが多い。