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泥質片岩 pelitic schist

泥質片岩(でいしつへんがん, ペリティックシスト, pelitic schist)とは泥岩やそれに類する堆積岩を原岩とする結晶片岩。 泥質岩に含まれている有機物が変成してできる石墨(グラファイト)を特徴的に含むため、光沢のある黒色を呈する。 低温高圧型広域変成帯に特徴的な変成岩であり、高温低圧型広域変成帯や接触変成帯、大陸衝突型変成帯などの低変成度部分でも広く見られる。
構成鉱物は、石墨の他、石英、曹長石、絹雲母などを含む。 岩石を構成鉱物で分類する際には、石墨片岩と呼ばれることが多い。
日本では三波川変成帯や三郡変成帯、周防変成帯などの低温高圧型変成帯から産する。 特に三波川変成帯では、埼玉県長瀞町の観光名所である"岩畳(いわだたみ)"を構成する岩石として有名である。
泥質片岩/石墨片岩 (埼玉県長瀞町) 三波川変成帯
三波川変成帯の泥質片岩(埼玉県長瀞町)

関連項目

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