蛍石 fluorite

蛍石(ホタルイシ, fluorite, フローライト)はフッ化カルシウム(CaF2: カルシウムとフッ素)からなる立方晶系の鉱物。 ハロゲン化鉱物の1種。
ペグマタイトの晶洞内部にカリ長石や黒雲母の結晶と共に産する淡緑色の蛍石(フローライト)(ホタル石) Loc. 岐阜県苗木。
ペグマタイトの晶洞内部にカリ長石や黒雲母の結晶と共に産する淡緑色の蛍石。画像幅約3cm。Loc. 岐阜県苗木。

蛍石の特徴

蛍石の結晶の形は立方体や正八面体などが一般的である。 顕著な劈開を示し、簡単に正八面体の形に割ることができる。

無色、緑色、紫色、黄色、青色、ピンク色、黒色などの様々な色の蛍石がある。 結晶成長に伴って、これらの異なる色が1つの結晶内で年輪状に変化するオシラトリー累帯(波状累帯)が観察できる蛍石がしばしば産する。

蛍石の産出

熱水鉱床、スカルン鉱床、ペグマタイト鉱床などに産する他、アルカリ火成岩やカーボナタイトなどを構成する造岩鉱物として参することもある。

産業的利用

蛍石の産業的利用には、レンズなどの光学機器に用いる人工蛍石の原料やフッ素の原料鉱石などが挙げられる。


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関連項目

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