2016 群馬県下仁田ジオパークの見学

Shimonita Geopark, Gunma Pref., Honshu Island

概要

群馬県下仁田および埼玉県小川町にはジュラ紀に付加した海台である御荷鉾緑色岩類(みかぶりょくしょくがんるい)と低角な断層(スラスト)を介して以前の先中新世の異地性岩類がクリッペとして累重しています。 クリッペの構成要素として,年代の古い順に,270-250 Ma金勝山/川井山石英閃緑岩およびホルンフェルス,110-105 Ma 四又山石英閃緑岩類,100 Ma角閃岩類,上部白亜系跡倉層(あとぐらそう)および栃谷層(とちやそう),65.4 Ma(古第三系暁新統)寄居層,59.6-57.6 Ma(古第三系暁新統)寄居酸性岩類、前期中新世の神農原礫岩層(かのはられきがん)や下仁田層などがあります。 下仁田ではこのクリッペを"根無し山"として着目し、ジオパークとして盛り上げています。 この展示では、低角な断層境界が最もよく見える露頭とその近辺にあるジオパークの展示室、そしてクリッペを構成するそして中新世の神野原礫岩の様子を紹介します。

フィールドノート

下仁田ジオパーク-クリッペ根無し山-跡倉層と御荷鉾緑色岩体のスラスト

なんと人の家の畑の畦道のようなところの先にジオパークの看板が。この場所からは露頭を上から眺めることもできます。

下仁田ジオパークの看板-クリッペ根無し山-跡倉層と御荷鉾緑色岩体のスラスト

上から見たスラスト露頭の様子。スラストより上側が木の葉に隠れてしまっている。

上からの写真-下仁田ジオパーク-クリッペ根無し山-跡倉層と御荷鉾緑色岩体のスラスト

スラスト露頭と道を挟んですぐ目の間にあるのが、下仁田ジオパークの中心的な展示施設の1つである廃校となった小学校を利用した資料館です。 校庭が駐車場になっているので、スラスト露頭を見に行きたい人はこの校庭に駐車すると良いでしょう。

下仁田ジオパーク- 廃校となった小学校を利用した資料館(展示施設)

駐車場にも展示の立て看板が並んでいます。下仁田近辺の地質や地形の解説が書いてあります。

2016年放水時の東京都白丸ダム 工事看板

資料館の中は手作り感あふれる展示。ちょうど小中学校の教育用に良い、と言った感じの施設ではあるが、ジオパークを目指しているだけあって地元の岩石が一通り揃えてあるのはこちらとしてもありがたい。 ガラスケース無しなので、ルーペで観察もできますね。

下仁田ジオパーク- 廃校を利用した資料館-群馬県の岩石標本の展示

群馬県の地元の鉱物標本も飾ってあります。しかしこの直射日光当てまくりの展示はいただけない…

下仁田ジオパーク- 廃校を利用した資料館-群馬県の鉱物標本の展示ガラスケース

ただでさえ退色しやすい西ノ牧鉱山の鷄冠石が悲惨なことになっています。 その他、沼田の紫水晶などもあったのですが、どうか、これ以上標本をダメにする前に暗いところに移してやってほしいです。 資料館・博物館は展示物そのものはもちろんのこと、展示方法も教育上重要な側面を持っていると思います。正しい標本の取扱いを見せていただけるようにお願いしたいですね。

下仁田ジオパーク - 廃校を利用した資料館 西ノ牧鉱山の鷄冠石の鉱物標本展示 -直射日光による退色で赤からオレンジになっている

最後に、神農原礫岩の露頭写真を2つほど。人頭大以上のレキがゴロゴロとたくさん入っており、その間は砂質のマトリックスが充填しています。

下仁田ジオパーク -神農原礫岩-下仁田層-礫岩の露頭 下仁田ジオパーク -神農原礫岩-下仁田層-礫岩の露頭2

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