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角閃岩 amphibolite

角閃岩(かくせんがん、amphibolite、アンフィボライト)は主に普通角閃石などの角閃石を主要な構成鉱物とする変成岩。 主に玄武岩質岩石原岩とする変成度のやや高い変成岩の1種。
角閃岩 amphibolite 高知県汗見川三波川変成帯の角閃岩です。
角閃岩 (Loc. 高知県汗見川)

角閃岩の概要

角閃岩は普通角閃石斜長石を含むことで定義される変成岩である。 見た目は通常黒色で、普通角閃石の結晶が針状~繊維状の集合を成している様子が観察できることが多い、 斜長石の結晶が白色の斑点のように成長している場合もしばしば見られる。

角閃岩相

角閃岩を形成する変成温度はおよそ500~800℃、変成圧力は0.2~1.3 GPa程度の領域であり、角閃岩相と呼ばれる。 柘榴石緑簾石を特徴的にを含む場合があり、それらは柘榴石角閃岩、緑簾石角閃岩と呼ばれる。 緑簾石角閃岩相は、角閃岩相よりもやや低温高圧の部分に存在する。

産出地

角閃岩は低温高圧型・高温低圧型の両方の広域変成帯に広く産出する。

産業的利用

脆い上に比重が大きいため、石材としてはあまり利用されない。多産する場合は砕石として利用されることもあるが、角閃岩を対象とした採石は通常行われない。

関連項目

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