オーケン石(okenite)はCa
10Si1
8O
46・18H
2Oという形式の化学式で表せる三斜晶系の鉱物で、フィロ珪酸塩鉱物に属する。
カルシウム、ケイ素、酸素、水素からなる。火山岩や火山砕屑岩の低温の熱水による変質作用によって
沸石グループの鉱物(特にカルシウムに富む沸石)や
ガイロル石、
石英、
方解石などとともに生じる。
色は白色、淡黄色、黄褐色など、空隙の中で成長した結晶は細かい繊維状結晶が球状集合となっていることが多い。
鉱物標本の市場に出回っているオーケン石はインドのデカン高原の玄武岩中に産するものが大半である。稀に人工的に染色したオーケン石が売られていることがある。