方珪石(ほうけいせき, cristobalite, クリストバライト)はSiO
2という組成を持ち正方晶系の
酸化鉱物の1種。二酸化ケイ素(珪素と酸素)からなる。
石英などほかの二酸化ケイ素からなる鉱物とは組成は同じで結晶構造の異なる多形(同質異像)の関係にある。
天然に産出するクリストバライトは、主に
流紋岩などの珪長質の火山岩に含まれているほか、熱水変質を受けた岩石などの中に準安定状態で形成される。
粉末状のクリストバライトは発がん性物質として扱われており、大量に取り扱う際にはマスクの着用や換気などの適切な処置が必要であるとされている[1]。