planetscope岩石鉱物詳解図鑑

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コマチアイト komatiite

コマチアイト(komatiite)は、高温のマントルが溶融することで形成される超苦鉄質の火山岩。 地球内部が現在よりも高温だった太古代に特徴的に見られ、その後の時代にはきわめて限定的である。現在の地球ではコマチアイト質のマグマは活動していない。 かんらん石や輝石が急冷されてできる樹枝状・針状の結晶集合による構造(スピニフェックス構造)がコマチアイトの特徴である。
コマチアイト 南アフリカ カープファールクラトン バーバートン緑色岩帯 (Komatiite Barberton Greenstone belt, Kaapvaal craton, South Africa)
コマチアイト(南アフリカ バーバートン緑色岩帯)

コマチアイトの概要

コマチアイトは、SiO2が約45wt%以下の超苦鉄質岩の成分を持つ火山岩である。 このような組成のマグマを形成するには、1600℃に達する超高温が必要になる。
そのため、コマチアイト質のマグマが噴出する火山活動は、地球内部が現在よりも高温だった太古代(40〜25億年前)に特徴的に見られ、その後の時代にはきわめて限定的である。現在の地球ではコマチアイト質のマグマは活動していない。 かんらん石や輝石が急冷されてできる樹枝状・板状・針状の結晶集合による構造(スピニフェックス構造)がコマチアイトの特徴である。

多くの場合、コマチアイトは変質を受けて蛇紋岩化している。一部には顕微鏡的なサイズでもとのかんらん石や輝石を残していることもある。 また、コマチアイト質マグマが水中に噴出した場合は熱水による珪化や炭酸塩化を受けており、石英・苦灰石(ドロマイト)・方解石(カルサイト)などに置換されている。

コマチアイトという岩石の名前の由来は、南アフリカを流れるコマチ川である。 コマチ川は太古代地塊の1つであるカープファール地塊(Kaapvaal Craton)の上を流れる。 特に35-34億年前のバーバートン緑色岩体にコマチアイトの模式産地であるコマチ層が、コマチ川沿いに見事な露頭として露出する。

産出地

名前の由来となった南アフリカバーバートン緑色岩体の他に、世界各地の太古代の地質体に産する。 特にアフリカ南部でジンバブエ地塊のベリングウェ緑色岩帯(Belingwe greenstone belt)、西オーストラリアのピルバラ地塊(Pilbara Craton)、カナダのスーペリオール地塊(Superior Craton)などでは変質・変成度のあまり強くない新鮮なコマチアイトが見られる。

関連項目

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