03 鉱物趣味の入門的な書籍

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planetscope 鉱物コレクション

鉱物趣味の入門的な書籍を紹介する。鉱物趣味を楽しむために必要な鉱物学、岩石学、地質学、結晶学、物質科学などの知識を、なるべくかんたんにわかりやすく解説した楽しい本を選んだ。 これらの本を手元にそろえて度々眺めている間に、きっと知識が増えていくこととだろう。

『楽しい鉱物図鑑』堀秀道

私が鉱物趣味の世界に入るきっかけとなったのはまさにこの1冊である。 図鑑と銘打っているものの、情報の羅列ではなく、大きめの鮮明な写真とともにエッセイ調の文章でそれぞれの鉱物の特徴が印象深く語られている。

文章を中心とした姉妹書『楽しい鉱物学』もあわせて読むと、最低限のひととおりの知識をカンタンに吸収できるだろう。

『鉱物・岩石入門: 色や形の不思議、でき方のメカニズムがよくわかる』青木正博

鉱物の種類をある程度知った後に、次に読んでもらいたいのがこの1冊。
タイトルの通り、鉱物の色や形、産出状況が、文章や写真、イラストを使って非常によくまとまっている。

『検索入門 鉱物・岩石』豊遥秋・青木正博

産状別に分けて鉱物も岩石も両方を載せた写真図鑑。実際に野外で石を見ることを考えると、このような産状での分類を頭に入れておくことが大事になる。
やや古い本だが写真は鮮明で質感もよく伝わる良いものが選ばれている。解説文はやや専門性が強く淡々としているが、詳しく書かれているためこういう文章を読み慣れていくことが上達への道になるだろう。

『鉱物ウォーキングガイド 全国版 北海道から九州まで厳選の24地点』松原聰

はじめて野外に鉱物採集に出かけるならこの1冊。 その他、具体的な鉱物産地が載っている書籍については、(鉱物産地一覧1鉱物産地一覧2にまとめたのでぜひ参考にしていただきたい。

『鉱物コレクション入門』伊藤剛・高橋秀介

飯田橋ミネラルマーケットの主催者2人が、鉱物コレクションとは何かについて語った本。
趣味としての"鉱物コレクション"にターゲットを当てて、このような深い楽しみ方を語った書籍は類を見ない。

上で挙げたこれらの本はたしかに鉱物の知識に重きを置いた本であるが、実はもう少し基礎を勉強した方が鉱物趣味をたのしめる範囲が大きく広がる。 その代表例は、高校地学だ。

『ニューステージ新地学図表』

高校地学の教材は必要最低限の知識がよくまとまっている。そして安いのも魅力である。
ぜひ手元に1冊置いておきたい。

『カラー版徹底図解 地球のしくみ』

高校地学の内容を完結にまとめた1冊。
一般的な地学の知識が、図解とともに、ていねいにわかりやすい説明がされている良書。

勉強はイヤだ、と毛嫌いせずに、いったんある程度のレベルになってしまえば勉強は全く苦ではなくなります。 正しい知識を身に着けてより深く鉱物をたのしむために、ぜひともトライしてもらいたいところです。

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