グランドキャニオン サウスリム
Grand Canyon SouthRim
2012/03/03
前日のブライトエンジェルトレールBright Ange lTrailに引き続き、グランドキャニオンの見学。
この日はサウスリムSouth Rimを無料の巡回バスを使って見学しました。グランドキャニオンのサウスリムでは、パークアンドライドを徹底しているようで、自家用車用に駐車場が整備されており、観光客はこの無料巡回バスを使うようになっています。
↑まずはビジターセンターに来ました。
正直、このビジターセンター自体はあまり見るところはありませんでしたが、グランドキャニオンGrand Canyonの自然史に関する短編映画が無料で流されていて、そのクオリティーの高さに驚きました!この映画のためだけでも行く価値があります!
よく観光地にある安っぽいものかと思ってましたが、そもそもスクリーンも音響機器が普通の映画館並にレベルが高く、映像の編集もNHKスペシャルの本気のような感じでしたw 内容の科学性も良く、日本の観光地でもこれぐらい面白くてためになるものが量産されれば文化レベルが高まると思います。
↑さらにバスに乗り、South Rimのもっとも西の端、ヤキポイントYaki Pointへ来ました。
素晴らしい眺めですが、気温は10度ないくらい、風が吹き上げていて大変寒くて、とてもじゃないですが長居はできませんでしたねw
↑ここでも昨日に引き続き、グランドキャニオン名物のリスとご対面(笑)
人に慣れているようで、ぜんぜん逃げて行きませんでした…
↑ヤキポイントYaki Pointの展望台の様子。
再びバスで移動して、今度はヤヴァパイポイントYavapai Pointへ。
ここは展望台はもちろん、ジオロジーミュージアムGeology Museumという、グランドキャニオンの地質を解説する小さな博物館があります。
↑ヤヴァパイポイントYavapai Pointの展望台。
道路脇のような軽い柵があるだけで、めちゃくちゃオープンですw
しかも、左側の写真を見ればわかりますが、路面が凍っているので滑ったらそのまま柵をすり抜けて谷底へ落っこちるかもしれませんでしたwwww
しかしそのぶんオープンなので眺めは素晴らしいです!
↑ヤヴァパイポイントYavapai Pointの展望台その2。
こちらの展望台も、オープンすぎてヤヴァパイ、じゃなくてヤバイw これ、調子乗ってると、ほんとに落っこちて死にますよw
オープンで素晴らしい眺めが楽しめました。
↑ヤヴァパイポイントYavapai Pointからの眺め。
左中程に見える、真ん中に小道の通る舌状の台地が前日に行ったブライトエンジェルトレールBrightAngelTrailのプラトーポイントPlateau Point、
そして目の前に広がるほぼ一直線の谷筋がBright Angel Faultブライトエンジェル断層です。 おそらく正断層でしょう。
前日にも、Redwallレッドウォール層との境界が谷間の東西で異なることから断層であることを想像していましたが、ブライトエンジェルトレールBright
Angel Trailからコロラド川Colorado Riverの本流を横切って、対岸の谷筋まで1本の断層であるということが、ここではっきりと確認されました。
↑さて、Geology Museum地質博物館に来ました。入場料は無料です。
小さな博物館ですが、半分は一面ガラス窓で解説付きの展望台でBright Angel Faultブライトエンジェル断層がよく観察できます。
残り半分は、実際の岩石標本と照らし合わせながらグランドキャニオン及びコロラド高原の地質構造と地質形成史について解説する展示がなされています。小さな博物館でこれといって目玉標本があるわけではありませんが、初心者からある程度の地学好きにも満足が行く展示になっています。
おみやげコーナーもあり、グランドキャニオンの絵葉書やグッズ、あるいはグランドキャニオンに全く関係ない(笑)岩石標本などの地学グッズが扱われている点は日本の観光地と同じですが、初心者向けからある程度のレベルの人向けの書籍なども扱っていました。
全体的に、余りお金をかけていない割に充実した展示になっていたと思います。日本のジオパークなども是非参考にしていただきたいと思いました。
↑Geology Museumの展示の様子。
グランドキャニオンGrand Canyonがスバラシイのはもちろんでしたが、観光地としての整備や自然科学に関する展示の方法など、興味深いものでした。日本でも地域振興のためにジオパークが大変なブームになっていますが、こういった展示方法も充分に整えて、全国の一般市民の自然科学レベルを高めて行ってもらいたいと思います。