ジンバブエ紀行2015

ジンバブエの自動車事情

2000年代末には経済的混乱に伴い、ガソリンの入手も危ぶまれていたジンバブエですが、現在では安定して供給されています。 ただし値段は隣接する南アフリカと比べて若干高いです。 道路は基本的に2車線道路で幹線道路は舗装されています。登坂車線や中央線の反射材まで備わった立派な道路もある一方で。 一部の道路は舗装がデコボコになっており走るのにはかなり苦労します。 また、都市間の幹線道路には料金所があります。支払いはUSドルでバイクで1ドル、普通車2ドル、ワゴン3ドル、軽トラ4ドル、大型トラック5ドル、トレーラー6ドルと統一価格です。 さらに幹線道路では都市間には必ず警察が検問を張っています。国境の街バイトブリッジBeitbridge付近ではよく止められましたが、 それ以外ではほとんどの場合スルーでした。 運転者は国際免許証やパスポートの提示を求められます。車内の確認を求められることはありませんでした。 その他、脇道は大半が崩壊した舗装や砂利道やダートばかりですが、普通の観光ならそういう道は走らなくて済むでしょう。 車両は日本の中古車が大半を占めています。やはり強いのはトヨタ車。そこら中にTOYOTAの文字列を見ます。次に三菱、いすゞのトラック。ホンダやスズキがちょろちょろ。 白いハイエースや軽トラがそこら中にたくさん走っています。特にハイエースのようなワゴン車は貧しい人たちの乗り合いタクシーに使われており、ガラの悪い人が沢山詰まっているので 気をつけましょう。彼らはしょっちゅう警察の検問に捕まってます。無免許運転も多いらしいです。

ジンバブエ 自動車 ガソリン 道路 安全 運転 

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左は今回Hertzで借りたレンタカー。店側の都合で、トヨタ1台とフォルクスワーゲン1台になりましたが、 燃費その他性能から言ってやはりトヨタの方が断然良かったです。
右側はジンバブエの典型的な幹線道路の様子。トラックがよく走っている。 時々、日本ではあり得ないような旧式のトラックが黒煙を上げながらノロノロと走っていて片側1車線のために渋滞になることもままあります。 それでも台数は少ないし見渡す限りこのようなだだっ広い大地なので、大気汚染とかはないです。

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ガソリンスタンドの様子。ガソリンはジンバブエ国内に十分行き渡っているようで、どこでも大抵同じ値段で買えます。 店による価格の違いの方が大きいです。どうやら、ブレンドBlendというガソリン、80%くらいがガソリンで20%はアルコールなどの混ぜ物がしてあるようです。 クルマには問題ありませんでしたが、1Lあたりのパワーが違います。やっぱりアルコールが入るとあまりチカラがでません。 ガソリンスタンドは街中の他にも、幹線道路沿道の小さな街のようになっている場所にもあります。 中には人がたくさん群がっていてあまり柄のよく無さそうなところもありますが、実際見た目だけでそんなに危険はない感じでした。 ただし、路商が色々と買わせようと寄って集ってくることはしばしばあります。

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首都ハラレから東へ向かう幹線道路A1の夕暮れ。地平線まで広がるジンバブエの夕暮れはとても綺麗です。 だけど日が暮れた後は街灯など全く無い道路なので、ドライブは注意が必要です。 この国ではクルマに反射材を追加でつけていないと罰金20ドルくらいを取られるので注意しましょう。 右の写真は反射材をゴッテリ着けたジンバブエの典型的な軽トラ、、、 なのですが、よく見ると日本語で「太陽建材㈱」の文字が!! これも日本から輸出された軽トラですね。ジンバブエでは日本の中古車の軽トラやがワゴン車がものすごくたくさん走っていましたが、 さすがにペンキ塗り直したりするくらいのお金はあるらしく、 日本語がそのまま書いてある軽トラはあまり多くありませんでした。

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チノイの街中で見つけた、日本から輸出された中古車。なんと、フロントガラスに「三井埠頭(東扇島)行き」の文字が!!(画像クリックで拡大されます) クルマの持ち主から、カーナビが日本語のままでラジオも使えないので英語設定しにしてくれないか、と頼まれたのですが、 古い機種で英語モードは見つからず…申し訳ないけど、謝って退散してきました。 しかし、こんな所まで来てるんですね…最近クルマ買い替えた方、いまごろアフリカの大地を走っているかもしれませんよ!!

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道路は放牧している牛が出てきて塞がることもあります。 大抵、車が来るとノソノソと逃げていくのでスピードを出しすぎて止まれずに衝突する以外は心配ないです。 あと、田舎のダート道だと、馬車ならぬ牛車やロバ車などが活躍してる場面も多いです。

余談ですが、道路でトラックが横転し火災が発生するという事故を一度目撃しました。大きな街空は離れた草原の中、しかも日没後であたりも暗くなっている時の事故でしたが、 消防が駆けつけて対応にあたっていました。ただし、2車線しかない道路で、片方が火災によりものすごい煙を上げている中、 もう片方の車線を普通に通されました。他に迂回する道が無いため、通行止めにするわけにも行かないし、まぁそういう対応になりますね… また、街中では救急車が活躍している様子ももよく見かけます。 ジンバブエの行政はそれなりにちゃんと機能しているようです。

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